皮質錐体細胞の膜電位は脱分極状態が1秒ほど継続するup stateを発現する、自発的なoscillationを有している。吻側島皮質無顆粒層II/III層の錐体細胞のoscillationは、一次体性感覚野の錐体細胞と比較して少ないことが明らかになった。また、up state後に認められる一過性の過分極は、GABAA受容体アゴニストで増強と持続時間の延長をされた。舌への電気刺激への応答性を確認したところ、中大脳動脈から1 mm前方の部位に存在する錐体細胞は高頻度でEPSPsを発現することが解った。一方で、中大脳動脈から3 mm前方の部位では低頻度のIPSPs応答を示すことが明らかになった。
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