我々は、生体内の破骨細胞前駆細胞(quiescent osteoclast precursors: QOP)を同定した。骨髄間葉系幹細胞(BM-MSC)がQOPを支持することを予想し、BM-MSCの挙動を調べた。(1) BM-MSC(LepR陽性細胞)はRunx2を発現すること(LepR+Runx2low細胞)、(2) 副甲状腺ホルモン(PTH)投与に伴いLepR+Runx2low細胞は骨表面で層状構造(multi-layered cells)を形成し骨芽細胞に分化すること、(3)multi-layered cellsではOsterixとタイプ1コラーゲンの発現が上昇することを明らかにした。
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