放射線照射前、照射中と照射後に、ドセタキセルとセツキシマブの投与を行い、コロニー形成能とアポトーシス解析を用いて至適投与順序を決定することが目的である。B88細胞とCAL27細胞に対しin vitro実験では放射線の線量は4グレイが、ドセタキセルでは2時間処理では4 ng/ml、セツキシマブでは25 microg/mlが至適濃度であることが判明した。これらにて解析を行った結果、放射線照射前、照射中および照射後のどの時期にドセタキセルやセツキシマブを投与しようとも有意差は認められなかった。今後、他の薬剤と放射線照射による至適投与順序を決定し、最適な臓器温存治療のレジメンを決定する必要がある。
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