我々は、歯周病が腹膜障害を増悪することでPD離脱患者が増加するのではないかと仮説を立て、歯周病原因菌感染とPDに関わる組織障害との関連について検討した。PD患者から得られたPD排液に歯周病原因菌が検出できるかどうかを試みたところ歯周病原因菌は検出できかなった。 次に、細菌感染とアナフィラトキシンの濃度の上昇が直接的に炎症反応の悪化させることを明らかにするため、低濃度LPS存在下又は非存在下でC5aまたはC5adesArgをラットに投与した。その結果、アナフィラトキシン単独では顕著な炎症応答は検出できなかったが、LPSを低濃度で前投与後アナフィラトキシンを投与すると強力な炎症反応が誘導された。
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