垂直歯根破折の治療成績を向上させるために、4-META/MMA-TBBレジンにαTCPを複合化し、アスコルビン酸/塩化銅またはEDCで架橋したナノハイドロキシアパタイト/コラーゲン複合体(nHAC)を接着させてBMPを含浸し、硬組織を異所性に誘導してレジンに結合させる治療法をin vitro, in vivoで検討した。 その結果、アスコルビン酸/塩化銅で架橋したnHACをレジンに接着してBMPを含浸し、結合組織内に移植すると、光顕でもSEMでもレジンと骨との界面にハイブリッド層が観察され、結合組織が介在することなくレジンと骨の接触が認められた。
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