本研究は、低出力超音波パルス(LIPUS)およびBMPを硬組織形成に用いた場合の加齢が及ぼす影響について、若齢期、中高齢期ラットを使用し評価した。ラット臼歯の直接覆髄にBMP配合覆髄材を用いLIPUSを施した場合、修復象牙質形成が促進された。その形成量は若齢期と中高齢期の間に有意差は認められなかった。またラット口蓋部骨膜下にBMP配合移植材を移植しLIPUSを施した場合骨形成が促進されたが、加齢に伴い骨形成量は減少した。以上の結果、硬組織形成に対する加齢の影響については、適用する部位により異なる可能性が示唆された。
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