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2016 年度 実績報告書

根面う蝕の予防および初期活動性根面う蝕の再石灰化に関するランダム化比較試験

研究課題

研究課題/領域番号 26462888
研究機関長崎大学

研究代表者

久保 至誠  長崎大学, 病院(歯学系), 准教授 (80145268)

研究分担者 木村 泰男  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (30253686)
林田 秀明  長崎大学, 病院(歯学系), 講師 (20238140)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード根面う蝕 / 予防 / 進行抑制 / ランダム化比較試験 / フッ化物 / 歯磨剤
研究実績の概要

1.研究代表者の担当患者で、頬舌側に露出根面を有する者を臨床試験の適格者として、9月にリストアップを終えた。これらの候補者の中からランダムに20名抽出し、さらにフッ化物配合歯磨剤と無配合歯磨剤の2群(各群10人)に分けた。文書および口頭による十分な説明を行い、自由意思による同意を文書で得られた者を研究対象者とした。先ず、アンケート調査によりブラッシング、生活習慣、嗜好品に関する情報を収集した。次いで、唾液検査結果(分泌量、pH、緩衝能、ミュータンス菌数、ソブリヌス菌数、乳酸桿菌数)、過去3年間の修復数やう蝕の発生数および口腔内清掃状態に基づいてう蝕リスク判定を行った。ベースライン時の口腔内状態の記録、口腔内写真撮影を12月までに終え、フォローアップを開始した(3ヶ月ごとに根面う蝕発生をチェック)。まだ、3ヶ月しか経過しておらず、根面う蝕の発生は認められない。
2.う蝕治療ガイドライン第3版では可及的にGRADEを利用し、エビデンス・プロファイルが完成したクリニカル・クエスチョン(CQ)から逐次パネル会議に諮ることになった。根面う蝕への非切削および切削での対応に関するCQについては、エビデンスのアップデートに取り組みつつ、平成28年度内にエビデンス・プロファイルをほぼ仕上げた。
3.う蝕治療ガイドライン第2版から根面う蝕に関する部分を抜粋し、要約を世界に向けて発信した。また、健康な口腔環境維持で大きな役割を担う歯科衛生士を主な対象として、根面う蝕の総説を著した。
4.第63回ヨーロッパう蝕学会および第95回国際歯科研究学会に参加し、根面う蝕に関する研究先進国の動向と情報収集を行った。約半世紀前にわが国で開発されたう蝕抑制剤であるフッ化ジアンミン銀がここ数年の間に世界で注目されるようになった。しかし、高齢者の根面う蝕に関する報告は依然として少ない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Root caries management: evidence and consensus based report2016

    • 著者名/発表者名
      Momoi Y, Shimizu A, Hayashi M, Imazato S, Unemori M, Kitasako Y, Kubo S, Takahashi R, Nakashima S, Nikaido T, Fukushima M, Fujitani M, Yamaki C, Sugai K
    • 雑誌名

      Curr Oral Health Rep

      巻: 3 ページ: 117-123

    • DOI

      10.1007/s40496-016-0084-0

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] なぜ、根面う蝕こそメインテナンスが大事なの?2016

    • 著者名/発表者名
      久保至誠
    • 雑誌名

      歯科衛生士

      巻: 40 ページ: 22-33

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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