歯茎が退縮して歯の根が口腔内に露出した患者の中から無作為に20名抽出してフッ化物配合歯磨剤と無配合歯磨剤の2群(各群10人)に分けた。先ず、アンケート調査によりブラッシング、生活習慣、嗜好品に関する情報を収集した。次いで、唾液検査結果(量、性能、虫歯菌数)、過去3年間の虫歯発生数、口腔内清掃状態などに基づいて虫歯になりやすさを判定した。試験開始時の口腔内状態の記録、口腔内写真撮影後、フォローアップを開始した。残念ながら、追跡期間が短くて(3ヶ月)根面に虫歯の発生は見られず,歯磨剤に配合されているフッ化物の予防効果はまだ明らかになっていない。
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