根尖病巣(63例)のうち、50例が歯根肉芽腫であり、そのうち38例(76%)でEBV DNAが確認された。9例の歯根肉芽腫に対して6例にEBER mRNAおよびLMP-1タンパク発現細胞が観察された。歯根肉芽腫9例中6例からPolpylomonas endodontalisが検出され、その培養上清から高濃度のn-酪酸が検出された。EBV感染細胞にこの培養上清を添加したところ、有意にZEBRAの発現が上昇した。 以上の結果から、歯根肉芽腫にEBVが感染しており、歯根肉芽腫に感染したP. endodontalisが産生するn-酪酸によってEBVが再活性化することが明らかとなった。
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