研究課題/領域番号 |
26462909
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐藤 奈央子 東北大学, 大学病院, 助教 (80510015)
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研究分担者 |
小山 重人 東北大学, 大学病院, 准教授 (10225089)
佐々木 啓一 東北大学, 歯学研究科, 教授 (30178644)
塙 総司 東北大学, 大学病院, 助教 (90431585)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 粘着シリコーン / 親水性 |
研究実績の概要 |
加齢、唾液腺障害、薬剤の副作用、顎・顔面腫瘍の手術、放射線療法などにより、唾液分泌量の減少などが起こり、義歯の維持安定を得るのが困難な患者は多い。これら患者は義歯安定剤使用を余儀なくされることもあるが、強力な義歯安定剤は除去困難であり、口腔粘膜や義歯の残留物が口腔粘膜の炎症を引き起こす事が多々ある。よって、接着性を有する義歯開発が求められている。 これまでに、接着性を有する粘着シリコーン開発に着手し、キャタリスト、ベース混和率を変化させることにより、粘着性を有する粘着シリコーンを開発した。しかし、極少量キャタリスト計量に熟練を要する、サンプルに多数気泡が混入するなどの問題があった。そこで、キャタリストと架橋剤の比率を変化させる事により粘着性を出し、2種類の同量のシリコーンを反応させることによって製作できる改良型粘着シリコーンを開発した。この改良型粘着シリコーンは気泡をほとんど含まず、粘着性を示した。しかしながら、人工唾液の存在下において、改良型粘着シリコーンは接着力が低下してしまうため、この粘着シリコーンに親水性を付与する必要がある。そこで本研究では、義歯床粘膜面応用を目的とした親水性粘着シリコーンの開発・安全性の検討を行う。 これまでに、o-ニトロベンジルを使い、カテコール基を空気酸化されない物質に変換し、これを含む水溶性ポリマーを粘着シリコーンに応用することで、水の存在下においても接着性をゆうする粘着シリコーン製作を試みている。化学反応時、時間経過後に有毒物質が放出されない、また、時間経過により粘着強度の変化がおこりにくい材料にすべく改良中である。
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