研究課題
2014年度は妊娠マウスの拘束ストレスとチューイング刺激の実験を行った。ストレスとチューイング刺激を受けた母マウスから生まれた仔マウスを5カ月齢まで飼育した。仔マウスの大腿骨と腰椎をX線マイクロCTにより観察し、三次元画像解析法により骨形態計測パラメータの定量解析を行った。その結果、妊娠期の母マウスにストレスをかけると、生まれた仔マウスの骨量が低下した。一方、妊娠期の母マウスにストレス条件下でチューイングさせると、仔マウスの骨量低下がある程度改善された。以上の結果から母体のストレス負荷中のチューイングは新生仔の骨粗鬆症の発症と進行抑制を抑制することが示唆された。
2: おおむね順調に進展している
実験研究を開始する前に十分準備したので、予定の計画通りに進んでいる。
平成27年度は研究計画の通りに、ストレス関連因子の検討、および骨の微細構造の解析を行う予定である。
当初平成26年度の計画では、マイクロCTによる骨量の計測と骨強度の測定を同時に行う予定であった。しかし、研究の過程で動物の骨標本を用いたマイクロCTの解析を先に行ったため、骨強度試験の実施は次年度に行うこととし、未使用額はその経費に充てることとした。
平成26年度で予定していた骨強度の測定は、計画を変更し、平成27年度に行うこととする。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (4件)
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