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2016 年度 実績報告書

高齢双生児研究:口腔機能と全身の健康状態に関する共分散構造分析

研究課題

研究課題/領域番号 26462918
研究機関大阪大学

研究代表者

松田 謙一  大阪大学, 歯学研究科, 助教 (80448109)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード双子研究 / 動脈硬化 / 高齢双生児
研究実績の概要

出生時には遺伝的に同一である一卵性ペアでも長年にわたり異なる人生経路を歩んだ場合には口腔の状態や機能だけでなく、全身の健康状態もペア内で大きな違いが見られることが知られている。しかしながら、これまで、高齢双生児を対象に口腔の状態や機能を環境因子としてとらえ,全身の健康状態との関わりを検討した研究はこれまでほとんどみられない.そこで本研究では,高齢双生児を対象に、口腔の状態ならびに口腔機能と全身の健康状態、また食習慣やライフスタイルなどその他の環境要因のデータを収集した後、多変量解析を用い、健康状態の差に関わる環境要因を探索することで、どのような口腔関連因子が全身の健康状態と関連を検討した。
得られたデータのうち、116組の高齢一卵性双生児と16組の高齢二卵性双生児のデータを用いて、歯の状態、歯周病の状態、咬合力、唾液分泌量などが遺伝要因や環境要因の影響をどの程度受けているのかについて検討を行ったところ、歯の数や歯周病の有無は環境要因による影響が大きく、逆に咬合力や唾液分泌量などの口腔機能は遺伝要因の影響が大きいことが明らかになった。
また、106組の50歳以上の高齢一卵性双生児のデータを用いて動脈硬化の指標であるIMT(頸動脈血管壁の厚み)と口腔内の状態について、多変量解析を行ったところ、歯の数が少ないことが、動脈硬化を説明する環境要因の一つとして有意となった。つまり、歯を多く失っていると、動脈硬化を起こしやすいことが示唆されたといえる。

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公開日: 2018-01-16  

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