インプラント周囲炎の原因として、過度の咬合力、歯肉貫通部となるアバットメントの材料、プラークの付着による細菌感染、喫煙、マイクロギャップ等、様々な要因が挙げられるが、その中でもプラーク付着による細菌感染は天然歯と同様、インプラント周囲炎を起こす主要な原因であると考えられる.そこでインプラント体と上部構造を連結するアバットメントの表面性状を改良することで細菌の付着を減少させ、長期的に安定しやすい状態を維持させることが重要である。そのため、本研究と同様にインプラント周囲の骨結合および上皮封鎖の獲得、維持、安定を目指した研究が数多くなされるようになった。
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