研究課題/領域番号 |
26462930
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
黒木 唯文 長崎大学, 病院(歯学系), 助教 (70404225)
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研究分担者 |
江越 貴文 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (70706150)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 有床義歯補綴学 / ティッシュコンディショナー / 創傷治癒促進 |
研究実績の概要 |
現在、超高齢社会を迎え、今後義歯使用患者は増加するものと予想される。義歯使用中患者は、不適合義歯により顎堤粘膜に褥瘡性潰瘍を形成することもある。その対処方法として、義歯床内面に暫間的にティッシュコンディショナーをリラインして損傷部の治癒の促進をはかる処置がある。これまで本材の研究・開発は、欠点である可塑剤の溶出を抑制することにより本材の劣化をいかに防ぐかに注目されていた。本研究室でも理工学的性質を分析し、より治療効果の高いティッシュコンディショナーの開発を行ってきた。しかしながら、細菌の付着、繁殖を促進したりなど、新たな問題点も見つかった。そこで本研究は、抗菌性を有し、また治癒促進物質を徐放する新しいテッシュコンディショナーの開発を目的とし行っている。 本年度は、学会参加などで情報収集に徹し、なかでも、新しいティッシュコンディショナーの組成を決定すべく、治癒促進物質の模索を行った。研究計画段階でプロテインビーズを構想していたが、プロテインビーズが生産終了となり、新たに治癒促進物質を模索する必要が生じてしまった。 本年度は、歯科の学会でも一番大きく、有名なIADRに参加、発表する機会を得た。本研究実績もIADRで発表予定としている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は、学会発表や論文発表に時間を費やしため、実働実験が遅れ気味である。また、計画した材料が入手困難となったため、新たな材料の検討が必要となってしまった。
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今後の研究の推進方策 |
本年度購入した顕微鏡を用いることで、本来計画した研究計画以上の成果が期待できる。 新たな治癒促進物質に関して、b-FGFと決定しその配合方法の工夫を検討する必要がある。現在カプセルに含有することを検討している。
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次年度使用額が生じた理由 |
プロテインビース購入予算として計上した分が購入不可であったため
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次年度使用額の使用計画 |
新規治癒促進物質の購入予算として計上
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