研究課題
歯科治療において,特に口腔インプラント治療は外科的侵襲を伴う手術のリスクや咬合問題での永続性が求められる上でのリスク,また治療費が高額に及ぶ場合など,安全や安心を損なう場合が多くなり(日本口腔インプラント治療指針より),安全性が強く求められている.先般,国民生活センター日本歯科医学会,日本口腔インプラント学会,日本補綴学会,日本口腔外科学会,日本歯周病学会へ口腔インプラント治療に関する要望書が出され,またマスコミでも大きく口腔インプラント治療が取り上げられた.これらの経緯を経て,日本口腔インプラント学会では,2012年に「口腔インプラント治療指針」を策定したが,咬合に関する記述は少ない.今まで申請者らの研究グループは,そのエビデンスの少ないインプラントの最適な咬合を明らかにすることを目的に,咬合間隙の付与がインプラントと天然歯への荷重配分に及ぼす影響について研究を行ってきた。本研究では下顎第一大臼歯のインプラント治療前,終了直後,3-6カ月後及び1年後の歯列全体における咬合の変化を,筋電計と咬合力測定フィルム(T-SCAN),新たに開発された歯咬合接触分析装置を使用して咬合状態の変化を計測し,得られたデータを被圧変位特性のグラフと比較することで少数歯欠損におけるインプラントの咬合状態の変化と被圧変位特性データを比較し,インプラントの咬合状態を明らかにした.研究結果より,インプラント部の咬合荷重が天然歯と比較して小さい場合でも,隣接歯の咬合接触に有意差は認められなかった.またインプラント部は装着直後と装着後3カ月では,有意な変化は認められなかった.
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