研究課題/領域番号 |
26462944
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
有馬 太郎 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 講師 (80346452)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 顎顔面筋 / 筋肉痛 / 筋電計 / 精神的ストレス |
研究実績の概要 |
咀嚼筋の筋・筋膜疼痛は顎関節症の一型で,患者は咀嚼筋のぼんやりとした持続性の疼痛に悩まされる。筋・筋膜疼痛の原因として現在まで,様々な要素が挙げてこられたが,今でも特にブラキシズムが第一要因として挙げられている。しかしわれわれの研究結果を含め未だ研究結果による支持は得られていない。そこで本研究は,「咀嚼筋を含め顎顔面筋は四肢筋と大きく異なり,抗疲労性がある」という仮説を立て,検証することにした。具体的には,健常者に実験的顎顔面筋活動(運動)を行わせ,運動後疼痛が発生し得るか検証するものである。またこの実験的顎顔面筋収縮と疼痛の関係を推し量る上で重要なストレス度も常時計測し,筋収縮-ストレス-筋痛の関係を明らかにする。今回調査する顎顔面領域の実験的顎顔面筋活動は,口輪筋を含めた“口唇周囲の筋”,“眼輪筋を含めた眼球周囲を取り巻く筋”,そして“舌筋”である。これら3部位に実験的活動をさせ,その時の該当筋内で起きている反応と被験者の主観的感覚を調査する。 測定セットアップを平成26年6月に完了し,予備実験で動作確認と分析方法の検証を行った。平成26年6月中旬には本実験に入ることができた。平成26年8月に本測定が予定人数へ到達したため測定を終了した。平成26年度中に一通りの分析を完了し,共同研究者と結果の確認を行った。一連の研究に問題が無かったため成果を一部学会で発表した。現在成果について研究協力者と検討,論文執筆に入った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
順調に進み,分析まで完了した。
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今後の研究の推進方策 |
今後は論文執筆完了へ向けて進める。また本研究プロジェクトに対して他のアプローチから研究を開始することにした。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定より物品費を低く抑えることができたから。
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次年度使用額の使用計画 |
研究協力者の大学へ派遣し,成果についての討論と研究発表についての最終打ち合わせを行う。
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