口腔外傷に対しての防護装置であるマウスガードの高機能化を目指し、マウスガード材料へのガラス繊維にて強化する方法を応用・開発を進めるための基礎的研究を行った。市販マウスガード材料をガラス繊維強化材料の母材として、3点曲げ試験による曲げ強さと剥離試験による母材との接着性を基準に評価したところ、エチレン酢酸ビニル共重合体を主成分とした材料の母材としての有用性が確認された。 試作ガラス繊維強化材料を用いて、高機能化に有効となる構造について衝撃試験による衝撃吸収特性から評価したところ、緩衝空間を設けることで衝撃が効果的に減弱され,かつその伝播も緩やかなものとなることが示唆された。
|