研究実績の概要 |
11種類の細菌、アシネトバクター バウマニ、緑膿菌、大腸菌、黄色ブドウ球菌、エンテロバクター アエロゲネス、エンテロバクター クロアカエ、肺炎桿菌、肺炎球菌、ポルフィロモナス ジンジバリス、プレボテラ インターメディア、フソバクテリウム ヌクレアタムについて、それらの周辺で臭う空気の赤外スペクトルを高感度・高分解能で測定した。それぞれに特有な揮発性代謝物による赤外吸収が観測され、強度を赤外吸収が現れる波数領域ごとに分類・整理し、ヒトの呼気と比較検討した。その結果、通常の空気、ヒトの呼気、菌11種類周辺の空気、これらを区別するフローチャートをつくることができた[1]。あわせて、緑膿菌とアシネトバクター菌が、周辺空気を通過するある波長の赤外線の強度変化から検知できることを示し、赤外レーザーの応用を提案した[2]。
[1] 山本雅人、稲垣昌博、荒田悟「微生物のスクリーニング方法及びスクリーニング装置」特許第6581171号、出願番号:特願 2017-238810、出願日:2017年12月13日、登録日:2019年9月6日 [2] Masato Yamamoto, Satoru Arata, Kunihiko Fukuchi, Hidehiko Honda, Hirokazu Kobayashi, Masahiro Inagaki, "Infrared absorptions as indicators for Pseudomonas aeruginosa and Acinetobacter baumannii", bioRxiv Microbiology, doi: https://doi.org/10.1101/2020.03.25.007591, Posted March 25, 2020.
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