研究実績の概要 |
本研究では,fNIRS(機能的近赤外分光法)を利用した「脳機能改善のための顎運動プログラムの考案」を目的として検討を進めている. 平成26年度は,①運動速度が1Hzおよび2Hzのガム咀嚼運動,②運動強度が20%MVCおよび40%MVCの噛みしめ運動,を実施した際の前頭前野における血流動態を測定した.測定には,fNIRS 脳機能測定装置(HITACHI; ETG-4000)を使用し,運動を行う直前の安静時および運動時それぞれ1分間から得られたoxy-Hb量を基にoxy-Hb変化量を求め,運動により活動が認められた脳部位を統計学的に同定した. 得られた研究成果は,次に示す論文として報告した.1. Sakuma S, Kojima H, Takenaka M, et al: Effect of defferent mastication periods on prefrontal cortical activity: examination using functional near-infrared spectroscopy. Aichi Gakuin Dental Science, 27: 1-7, 2014. 2. Sakuma S, Nakanishi Y, Takenaka M, et al: Effect of tooth clenching level on prefrontal cortex activity: examination using functional near-infrared spectroscopy. Aichi Gakuin Dental Science, 27: 29-35, 2014. 3. 佐久間重光:噛むことと前頭前野の活動性との関係.健康文化振興財団紀要,49: 8-15, 2014.
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