【目的】培養自家骨膜細胞(CAPC)の歯槽骨再生効果を精密3D-CTで解析した。【方法】CAPC+骨細片+PRPによる上顎洞底挙上(SL)を23症例に実施した。CAPCは下顎骨の骨膜小片を10% FBS加M199 で6週間培養・製造した。骨細片+PRPによるSLの16症例を対照とした。術前、術後4か月および1年の3D-CTデータを軟組織、海綿骨、皮質骨のCT値域で解析した。【結果】CAPCはSL後4か月から1年で海綿骨域の増加と皮質骨域の減少をもたらした。CAPCは移植床の骨の崩壊を抑制することが示された。【結論】CAPCが骨形成と骨吸収を賦活し、同時に移植床骨の維持に作用することを示した。
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