チタン製インプラントがオッセオインテグレーションを獲得したとき、プロテオグリカンを豊富に含むアモルファスレイヤーと呼ばれる層が形成される。本研究では、この中に含まれているタンパク質を網羅的に解析することを目的とした。 タンパク質はブタの下顎骨から抽出した。この抽出したタンパク質を二酸化チタンを担体としたクロマトグラフィー法を用いて、チタンに結合するタンパク質を分離した。タンパク質の同定には質量分析器を用いた。二酸化チタンと直接結合するタンパク質は約3000種あった。その中にはプロテオグリカン以外のタンパク質も認められた。 今後は、これら同定できたタンパク質の機能解析を実施する予定である。
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