本研究の目的は、光機能化インプラントが獲得した超骨結合が長期間維持されるかどうかを調べることである。バイオメカニカル試験の結果より、埋入後12か月経過しても埋入前の光機能化処理によって増大した骨-インプラントの結合強度は、依然として有意に高い値を示していた。さらに、バイオメカニカル試験後の光機能化群のインプラント表面には対照群と比較して高度に石灰化した多くの骨様組織の付着が認められた。以上の結果より、光機能化の効果は長期間にわたって続くことが確認されたため、光機能化インプラントの長期的安定に寄与する可能性が示唆された。
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