非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の作用による、幹細胞特性について、マウス歯髄細胞とヒト歯髄幹細胞、およびヒト歯根膜細胞を用いてアスピリンを作用させ解析を行った。アスピリンを低濃度もしくは高濃度で作用させ解析を行った結果、石灰化誘導能ではマウス歯髄細胞とヒト歯髄幹細胞において、アリザリンレッド陽性像が高濃度において顕著であった。ヒト歯根膜細胞では、非作用群と作用群において差は観察されなかった。脂肪分化誘導においては、ヒト歯髄幹細胞とヒト歯根膜細胞の高濃度作用群において早期にオイルレッド0陽性像が観察され、非ステロイド性抗炎症薬による分化誘導が示唆された。
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