本研究では、歯髄再生に関与するTrophic factorを明らかにすることを目的に、歯髄・骨髄・脂肪幹細胞培養上清を移植した。その結果、歯髄再生は遊走してきた周囲細胞が血管新生能、抗アポトーシス能を受けて生じている可能性が示唆された。さらに、それらに関与する因子として、CXCL14, MCP1のタンパク高発現を認めた。CXCL14は遊走促進能を、MCP1は血管新生促進能を有しており、移植細胞が分泌していた。また、遊走細胞はCXCL14、MCP1のレセプターであるCXCR4およびCCR2を発現していた。以上より、歯髄再生メカニズムにはCXCL14、MCP1が関与していることを明らかにした。
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