酸化チタンナノチューブ(TNT)を光線力学療法(PDT)に応用できる可能性を期待して、紫外線照射によりTNTから生成した活性酸素種(ROS)がHeLa細胞に与える影響を検討した。 HeLa細胞へ与える酸化ストレスを可視化した結果、TNTから生成したROSは、Hela細胞へ大きな酸化ストレスをもたらすことが明らかとなった。さらに、フローサイトメトリー解析により、細胞状態の解析と生細胞死細胞の判別をおこなった。TNT表面へのPEG修飾が細胞付着へ効果的であり、PEG修飾したTNTを培地に含有しUV照射をおこなうことでHeLa細胞へ大きな酸化ストレスを誘導しDNA修復を抑制することが確認できた。
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