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2014 年度 実施状況報告書

マウス歯髄由来Sca-1陽性微小細胞の幹細胞性の検証

研究課題

研究課題/領域番号 26462989
研究機関関西医科大学

研究代表者

中塚 隆介  関西医科大学, 医学部, 助教 (90454561)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード微小細胞
研究実績の概要

マウス歯髄由来微小細胞の解析を試みたが、得られる細胞数が非常に限られており、幹細胞性の正確な検証が困難であった。一方、マウス骨質からは骨質由来微小細胞を効率良く分離することが可能であることから、骨質由来微小細胞の幹細胞性を検証し、歯髄由来微小細胞の解析に至るデータの収集と、効率的な解析法の検討を行った。骨質由来微小細胞は、小型で核比の高い細胞であり、既知の組織幹細胞やES細胞などの多能性幹細胞とは異なる細胞であることが示唆された。一部の骨質由来微小細胞は血球細胞の培養系で増殖と血球細胞への分化を認めた。四塩化炭素投与による急性肝障害モデルマウスにGFPマウス由来の骨質由来微小細胞を移植した。その結果、レシピエントマウス肝臓中にGFP陽性細胞が認められ、障害肝への生着を示唆する結果を得た。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

歯髄に由来する微小細胞の解析は、得られる細胞数がわずかなため目立った進展が見られなかったが、骨質に由来する微小細胞において、きわめて有用な結果が得られた。この結果は歯髄由来微小細胞の今後の解析においても非常に有用なものであり、研究において一定の進展が見られたことから順調に進展していると判断した。

今後の研究の推進方策

骨質由来微小細胞の解析により得られた結果をまとめ、報告することを予定している。また、歯髄由来微小細胞について、骨質由来微小細胞と同様の解析を進め、幹細胞性の検討を引き続き行う。

次年度使用額が生じた理由

第14回日本再生医療学会総会の出張旅費として支出を予定していたが、伝票の作成を次年度に持ち越したため次年度使用額が生じた。

次年度使用額の使用計画

第14回日本再生医療学会総会の出張旅費は次年度使用額と翌年度の助成金と合わせたうちから支出される。それ以外の使用計画については研究当初の計画と変更なく行うことができる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] マウス骨髄由来微小細胞の幹細胞性の検証2015

    • 著者名/発表者名
      中塚隆介、松岡由和、角出啓輔、河村孟、藤岡龍哉 佐々木豊 薗田精昭
    • 学会等名
      第14回日本再生医療学会総会
    • 発表場所
      横浜(パシフィコ横浜)
    • 年月日
      2015-03-21
  • [学会発表] マウス骨髄由来微小細胞の幹細胞性の検証とVSELとの比較検討2014

    • 著者名/発表者名
      中塚隆介、岩城隆二、松岡由和、角出啓輔、藤岡龍哉、佐々木豊、薗田精昭
    • 学会等名
      第24回日本サイトメトリー学会学術集会
    • 発表場所
      枚方(関西医科大学)
    • 年月日
      2014-06-28
  • [学会発表] Evaluation of stem cell characteristics of murine bone-derived small cells2014

    • 著者名/発表者名
      Ryusuke Nakatsuka, Ryuji Iwaki, Yoshikazu Matsuoka, Keisuke Sumide, Tatsuya Fujioka, Yutaka Sasaki, Yoshiaki Sonoda
    • 学会等名
      The 12th Stem Cell Research Symposium
    • 発表場所
      福岡(九州大学医学部 百年講堂)
    • 年月日
      2014-05-30 – 2014-05-31

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公開日: 2016-05-27  

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