研究課題/領域番号 |
26462992
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
榊 宏剛 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (90374850)
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研究分担者 |
松宮 朋穂 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30344592)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 口腔癌 / 細胞周期 / 自然免疫 |
研究実績の概要 |
平成27年度は、前年度作製した細胞周期の可視化を可能とするFucciタンパク質を安定的に発現する歯肉癌由来細胞株Ca9-22-Fucciの機能解析を行った。その結果、親株であるCa9-22と比較して、Ca9-22-Fucciは細胞増殖速度や抗癌剤に対する応答が異なっていた。この理由として、染色体へのFucci遺伝子の挿入部位がこれらの応答に関与する遺伝情報部位であることが想定された。従来の安定発現株の作製では、標的遺伝子の染色体への挿入がランダムであるため、このようなことが起こり得る。そこで、昨年度に作製したFucci発現細胞の利用を取りやめ、新たに、哺乳細胞内でplasmidが複製されるシステムを利用した。この方法では細胞分裂に伴い、増幅したplasmidが均等に各細胞に分布する。plasmidを含まない細胞は薬剤耐性遺伝子を持たないことから、薬剤感受性を示し、薬剤処理により、死滅する。また、plasmidの状態が保持されることから、染色体DNAの挿入頻度が極めて低く、前述のような問題が解消される。実際に新たに作出したCa9-22-Fucci細胞を親細胞と比較したところ、増殖速度や抗癌剤に対する応答は、ほぼ一致した。そこで、この細胞を用いて、口腔癌の化学療法で一般的に用いる抗癌剤に対する応答を蛍光顕微鏡下でタイムラプス観察して、その解析を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本課題は評価モデル細胞の再作製を余儀なくされたが、その作製は比較的スムーズに完了した。また、評価モデルを利用後の解析は比較的順調に進捗していることから、おおむね研究計画に記載の通りに研究が推進されていることから、本課題の進捗状況はおおむね順調に進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
本課題は研究計画全体としては、おおむね研究計画に記載の通りに研究が推進されていることから、今後も研究計画に沿った研究を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度研究に係る消耗品費が予定より増額することが見込まれるから。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度利用予定の分子生物関連試薬、培養細胞試薬、蛍光観察用試薬を購入する。
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