研究課題
ヒト歯髄細胞において、DNAアレイを用いて遺伝子発現を検証した結果、28個の遺伝子がピックアップされ、このうちDistal-less homeobox 4(DLX4)の導入が、ヒト歯髄細胞からのiPS細胞の誘導効率を上げることが示され、このDLX4の導入でiPS細胞を誘導する際に、iPS細胞化するコロニー形成率が高く、未熟なiPS細胞化しないコロニー形成率が低いことも認められた。このDLX4の働きの一つとして、Transforming Growth Factor-beta(TGF-β)の細胞内情報伝達経路の関与が示唆されており、TGF-β情報伝達経路の活性化が、ヒト歯髄細胞におけるDLX4の発現を抑制していることが新たに示された。
3: やや遅れている
methylation-specific PCRまで行えなかった。
これまでに樹立した歯髄組織由来の細胞株から誘導したiPS細胞における未分化性と多分化能について、in vitroおよびin vivoで検証し、誘導されたiPS細胞株間に、由来する細胞株および個体間での差異の有無について評価する。
すべて 2014
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)
Scientific Reports
巻: 4 ページ: 1,7
10.1038/srep07283