歯髄細胞の異なる株間において、iPS細胞を誘導する効率に関与する因子として、DLX4の関与を明らかとしてきたが、この因子の発現の異なる細胞間におけるDNAマイクロアレイの結果、ある特定の因子が候補として挙がってきた。また、DLX4の発現は、歯髄細胞をTGF-betaで処理することでDLX4の発現を抑えることができることを見出しているが、この細胞内情報伝達系を検討した結果、ERK,p38MAPK、Aktなどの活性化を認めた。そこで、これらの経路におけるDNAマイクロアレイで特定された因子発現の関与を検討したところ、Aktの経路の関与が示唆された。
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