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2017 年度 実績報告書

BRONJにおける骨芽細胞の役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26463003
研究機関鳥取大学

研究代表者

本城 正  鳥取大学, 医学部附属病院, 講師 (10379844)

研究分担者 領家 和男  鳥取大学, 医学部, 特任教授 (20093635)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード骨芽細胞 / BRONJ / ビスフォスフォネート / M-CSF / ELISA
研究実績の概要

これまでBRONJの発症メカニズムの解明にはビスフォスフォネート(BP)の直接作用対象である破骨細胞に関する研究が重点的になされてきているが、その発生機序は未だ不明である。筆者らはBRONJの発症メカニズムにおいて骨芽細胞の骨形成作用の抑制が重要ではないかという仮説を立てた。当初の予定ではヒト初代歯肉細胞をBP存在下で培養予定あったが培養が上手く行かなかったため断念した。骨芽細胞をBP存在下で培養してその上清のELISA解析をおこなった。まずマウス骨芽細胞MC3T3をBP(4μM,8.7μM,25μM,50μM)で3日間培養して細胞数をカウントしたところ,BPは濃度依存的にMT3T3細胞の増殖を抑制した。次にMT3T3細胞をBP(4μM,8.7μM)添加培地で3日間と6日間培養して,培地をELISA解析したところ添加3日目の上清中のRANKLの産生が増加し,M-CSFおよびオステオポンチンの産生が減少した。また6日目の上清中のIL-34の産生が減少した。この中で特にM-CSFに注目した。骨芽細胞が分泌するM-CSF(macrophage colony-stimulating factor)は,破骨細胞前駆細胞の形成とその後の破骨細胞分化において必須の因子である。本実験の結果は,骨芽細胞がBP存在下でM-CSFの産生抑制をきたすことが明らかとなりその結果,破骨細胞前駆細胞の形成の抑制、さらに破骨細胞への分化抑制を生じることがBRONJ発症機序の一因であることが示唆された。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] 当科における舌癌に対する浅側頭動脈からの逆行性超選択的持続動注化学療法の臨床統計学的検討2017

    • 著者名/発表者名
      領家和男、田村隆行、岡本秀治、藤井信行、奈良井節、吉田優、川﨑誠、永見琢真、澤田彩子、木谷憲典、土井理恵子、小谷勇
    • 雑誌名

      鳥取県歯科医学雑誌

      巻: 21 ページ: 21-28

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 当科における口唇口蓋裂に対するPNAM治療2017

    • 著者名/発表者名
      土井理恵子、吉田優、奈良井節、藤井信行、中力直樹、生田三佳、小谷勇、領家和男
    • 雑誌名

      鳥取県歯科医学雑誌

      巻: 21 ページ: 13-20

    • 査読あり
  • [学会発表] 著しい開咬に対し外科矯正手術を行った1例2017

    • 著者名/発表者名
      原田勇聖,田村隆行,吉田優,谷尾俊輔,川﨑誠,宮林秀企,本城正,土井理恵子,小谷勇
    • 学会等名
      第37回鳥取県臨床歯科医学会
  • [学会発表] 齧歯類の舌T1R3誘導におけるグルココルチコイドの関与2017

    • 著者名/発表者名
      小川修史,神吉けい太,本田耕太郎,友岡康弘,領家和男,渡邊達生
    • 学会等名
      第22回山陰口腔疾患研究会
  • [学会発表] 口腔顎顔面腫瘍,腫瘍様疾患における少量のメルケル細胞ポリオーマウイルスの低罹患率2017

    • 著者名/発表者名
      谷尾俊輔,松下倫子,桑本聡,堀江靖,小谷勇,村上一郎,領家和男,林一彦
    • 学会等名
      第22回山陰口腔疾患研究会
  • [学会発表] 副甲状腺ホルモン投与によるヒト間葉系幹細胞の骨分化への影響2017

    • 著者名/発表者名
      奈良井節、加藤基伸、井上敏昭、小谷勇、押村光雄、領家和男
    • 学会等名
      第46回(公社)日本口腔外科学会中国四国支部学術集会
  • [学会発表] 口腔線維芽細胞に対するビスフォスフォネート製剤の影響について2017

    • 著者名/発表者名
      谷口奈緒美、領家和男、奈良井節、田村隆行、土井理恵子、小谷勇
    • 学会等名
      第71回NPO法人日本口腔科学会学術集会

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公開日: 2018-12-17  

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