本研究は各種口腔外科疾患に対する骨シンチグラフィの定量的評価法の開発を目指し、口腔外科疾患の診断および評価の精度の向上を図る事を目的とした。定量化は骨シンチグラフィにおけるピクセル値を正規化した値としてBone Uptake Value(BUV)を算出し定量化した。これにより急激に増加している骨吸収抑制薬関連顎骨壊死(ARONJ)のの原因薬剤のひとつであるビスフォスフォネートの長期投与により顎骨の骨代謝活性が亢進することを証明したことで、骨シンチグラフィ定量評価がARONJ発生のメカニズムに関与することが示唆された。またARONJの予測因子および治療経過の指標として有用であることが解明した。
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