研究課題/領域番号 |
26463012
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
笹部 衣里 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 講師 (40363288)
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研究分担者 |
山本 哲也 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (00200824)
北村 直也 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 講師 (70351921)
村田 智子 高知大学, 教育研究部医療学系, 助教 (00610916) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 腫瘍関連マクロファージ / 抗がん剤 / 口腔扁平上皮癌 |
研究実績の概要 |
【目的】口腔扁平上皮癌の化学療法ではしばしば耐性が問題となるが、耐性獲得機序の一つに抗癌剤による抗腫瘍免疫の抑制が関与している。近年、腫瘍組織に浸潤した腫瘍関連マクロファージが癌の悪性度を増強することが明らかとなってきているが、その機序については十分に明らかにされていない。そこで、マクロファージ分泌エクソソームが株化口腔扁平上皮癌(OSC)細胞の抗癌剤感受性に及ぼす影響について明らかにすることにした。 【材料および方法】ヒト単球様細胞株THP-1をPMAの存在下に培養してマクロファージに分化させた後、培養上清を回収するとともに培養上清よりExoquick-TCTMを用いてエクソソームを分離した。その後、5-FUの存在および非存在下にOSC細胞を培養上清あるいはエクソソームを含む培養液で培養後、OSC細胞の増殖・アポトーシスに及ぼす影響をWST-1アッセイおよびAnnexin-V/PI染色によるフローサイトメトリー法を用いて検討した。 【結果】THP-1の培養上清およびTHP-1由来エクソソームは濃度依存的にOSC細胞の増殖を促進した。さらに、5-FUに対するOSC-4細胞の感受性は、THP-1の培養上清およびTHP-1由来エクソソーム添加により低下した。一方、5-FU処理により誘導されるOSC-4のアポトーシスはTHP-1培養上清およびエクソソームの添加により抑制された。以上のことから、腫瘍関連マクロファージ由来エクソソームはOSC細胞の抗癌剤感受性を低下させる可能性が示唆された。
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