研究課題
基盤研究(C)
サイトカインのcolony stimulating factor-1(CSF-1)は、腫瘍関連マクロファージ(TAM)の進化や分化を促す重要な因子であり、CSF-1 receptor(CSF-1R)のターゲット薬は、癌においてTAM活性を制御する。CSF-1R阻害剤投与では、腫瘍増殖は抑制せず、mTORとの併用投与で腫瘍増殖の抑制がみられた。口腔癌の顎骨浸潤部で、mTORはVEGFRのmRNA量を減少させ、CSF-1R阻害剤は、RANKLやCSF-1RのmRNA量を減少させ、破骨細胞数を減少させた。CSF-1R阻害剤は、mTORと併用することで新たな顎骨浸潤の治療に応用可能であると示唆された。
口腔外科学