顎関節症関節円板障害では,クレンチングなどの噛みしめ時に直接滑膜に過度な負荷が加わり滑膜炎が発現する.本研究ではヒト滑膜由来細胞を用いた3次元培養組織に噛みしめ時に相当する繰り返し力学的負荷を加えて滑膜炎モデルを作製し,このモデルに対する薬剤の効果をin vitroで評価するシステムの開発を行った.膝関節鏡手術にて得られたヒト滑膜組織から初代培養を行い、三次元培養組織を作製し各種の顎関節症治療薬を添加し、繰り返し圧縮負荷を与え、炎症マーカーの推移を測定した.顎関節治療薬の効果がin vitroで判定可能であった.
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