研究成果の概要 |
様々ながん関連タンパク質と浸潤様式との関連については不明な点が多い。その関連性を解明するために、FAKを中心としたターゲット分子のタンパク質を浸潤様式別に調べた。6つの細胞株を利用して、uPA, uPAR, Maspin, FAKの発現をWestern blotting法を用いて調べた。その結果、浸潤様式が高い細胞株においてはuPA, uPARが高かったが、浸潤様式が低い細胞株では反対にその発現量が低下し、Maspinの発現が高くなった。また、FAKの発現を調べると、病理組織切片の免疫染色結果において浸潤様式が高い細胞株で発現が亢進していた。uPA,uPAR,FAKが予後不良因子と考えられた。
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