研究課題/領域番号 |
26463048
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
小野田 慈美 九州大学, 歯学研究科(研究院), 研究員 (90464403)
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研究分担者 |
梶岡 俊一 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90274472)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | YB-1 / 抗癌剤耐性 |
研究実績の概要 |
本研究者はこれまで抗癌剤耐性に関与する因子として知られるYB-1の機能について検討してきた。本研究では唾液腺癌の抗癌剤耐性におけるYB-1の役割解析を目的とし、唾液腺癌、特に腺様嚢胞癌が他の口腔癌と比較して抗癌剤抵抗性を示す貴女を解明する為に唾液腺細胞内でYB-1と相互作用するタンパクを同定し、以下の研究を行ってきた。 1、唾液腺癌組織及び唾液腺癌培養細胞におけるP-糖蛋白及びYB-1の発現の検索 以前よりの研究に引き続き、唾液腺癌組織におけるP-糖蛋白およびYB-1の発現を手術組織を材料として免疫組織学的染色、In situ hybriidizationによって検索した。数例の組織ではP-糖蛋白およびYB-1が核内に高発現しており、また細胞質のみに局在する症例もあった。これらの発現および局在様式(核移行の有無)と予後、転移の有無など臨床的所見および病理組織学的所見との相関をデーター化しており、育休終了後の研究再開時に更に行う予定である。 2、shDNAを用いた遺伝子ノックダウン法によりYB-1相互作用蛋白であるNPMのノックダウンを行う目的でshRNAを作成し、腺様嚢胞癌細胞株に導入した。この蛋白の存在下・非存在下での腺様嚢胞癌細胞株内でのYB-1の発現量・局在をウェスタンブロット法・蛍光抗体法にて検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成26年に第二子を出産。産後3か月で職場復帰し、臨床/研究を再開したが、低体重早産児であったため、NICU長期入院を余儀なくされた。このため、本研究者も通院/育児に時間を割く必要があり、研究活動は一旦中断している。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度いっぱいまで育休を取得し、研究活動も中断予定である。平成28年度で育児もある程度目処がたつと考えられるため、平成29年度より再開予定である。研究再開後は当初の計画に沿って引き続き研究をおこなって行きたい所存である再開後の研究予定としては引き続き 1、唾液腺癌組織および唾液腺がん細胞におけるYB-1およびNPMの発現について、更に症例を増やして検討する。 2shRNAを用いた遺伝子ノックアウトダウン法により、NPM発現抑制時の唾液腺腫瘍細胞内でのYB-1の局在・薬剤感受性の評価。 3、動物実験モデルにおけるYB-1とNPMの相互作用の評価(担当:小野田・梶岡)について研究を行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究者は2014年度に第二子を出産。産後3か月で研究に復帰したが、低体重早産児であたっためNICUに長期入院が必要となった。退院後も度々通院する必要があり当初の予定通りの研究活動が行えていないため、未使用額が発生している。
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次年度使用額の使用計画 |
今年度まで育休を取得し、育児に目処がたつ平成29年度から改めて研究の続きを再開する予定である。研究再開後は当初の計画を先送りした形で引き続き研究をおこなって行きたい所存である。再開後の研究予定としては引き続き 1、唾液腺癌組織および唾液腺がん細胞におけるYB-1およびNPMの発現について、更に症例を増やして検討する。2shRNAを用いた遺伝子ノックアウトダウン法により、NPM発現抑制時の唾液腺腫瘍細胞内でのYB-1の局在・薬剤感受性の評価、3、動物実験モデルにおけるYB-1とNPMの相互作用の評価を予定している。
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