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2014 年度 実施状況報告書

口腔癌の浸潤・転移におけるがん幹細胞マーカーの発現と役割

研究課題

研究課題/領域番号 26463050
研究機関鹿児島大学

研究代表者

石田 喬之  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (20404501)

研究分担者 吉村 卓也  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 医員 (30726758)
中村 典史  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (60217875)
久米 健一  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (60650067)
比地岡 浩志  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (70305150)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード口腔扁平上皮癌 / 幹細胞マーカー / 転移
研究実績の概要

口腔扁平上皮癌細胞株HSC-2、HSC-4、KON、OSC-19、Ca9-22と当施設でsnailを導入したsnail-HSC-4を浮遊培養で培養し、幹細胞マーカー(BMI1、ALDH1、nanog、SOX2)の発現を通常培養した細胞株とリアルタイムPCRにて比較した。
BMI1はHSC-2、Ca9-22、snail-HSC4が浮遊培養で発現の上昇を認めた。ALDHは浮遊培養ですべての細胞株での発現上昇を認めた。nanogはHSC-2、KON、OSC-19、snail-HSC-4で浮遊培養で発現の上昇を認めた。SOX2はKONで発現の上昇を認めた。
以上より口腔扁平上皮癌細胞株における浮遊培養は幹細胞様性質に細胞が変化する、もしくは元々の細胞集団に一定数いた幹細胞様性質の細胞のみが培養される可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

口腔癌細胞株の浮遊培養における最適な条件を調べる予備実験に時間がかかった。またフローサイトメトリーを行う予定であったが実験スケジュールの構築や手技の習得に時間がかかっている。

今後の研究の推進方策

幹細胞マーカーの発現の違いにより口腔癌細胞株をフローサイトメトリーにて分類し、より幹細胞に近い性質の細胞集団を集め、マイクロアレイにて網羅的に遺伝子の発現量を調べる。
また、wound healing asssay,invasion assayを行い浸潤能、運動能の違いを調べる。
そして口腔癌患者の手術組織切片を用いて免疫染色を行い、予後や転移、放射線化学療法の効果との関連を調べる予定である。

次年度使用額が生じた理由

口腔癌細胞株の浮遊培養実験の遅れによりフローサイトメトリーとマイクロアレイができなかったため。

次年度使用額の使用計画

口腔癌細胞株を幹細胞マーカーの発現の違いによりフローサイトメトリーにてふるいわけを行いマイクロアレイにて網羅的に発現遺伝子を調べる予定で、その経費として用いる予定である。

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公開日: 2016-05-27  

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