研究課題
口腔がんに対する治療法には外科療法、化学療法、放射線療法を単独または併用する治療法が一般的である。これらの治療法においても新たな試みがおこなわれ治療成績は向上してきている。しかし、未だに一長一短がある。そこで本研究の目的はがん患者の治療成績 の向上、QOL向上を目指す事にある。申請者らはQOL向上につながる可能性のある新たな治療法としてがんワクチン療法に着目し、新規 がん抗原の同定により有効ながんワクチン療法の研究を進めてきた。 新規がん抗原同定のために自家がん細胞株とそのCTLのペア の樹立を目指し、札幌医科大学附属病院歯科口腔外科にて治療された頬部 口腔扁平上皮がん患者の生検組織よりがん細胞株の樹立に 成功し、樹立したがん細胞株の患者のPBLあるいはTILを分離し、rI l-2(50IU/ml)を加えたAIM-VRMediumでの培養を行い、X線照射した 自家がん細胞株とPBLあるいはTILとの混合培養を繰り返し行い、CTL を誘導を行い、自家がん細胞株とそのCTLのペアの樹立に成功した。CTLによる自家がん特異的破壊機構の解析を行い 、誘導されたCTLの細胞表現型を各種単クローン抗体を用いて 、FACS(fluorescence activated cell culture)calburにて検討を行い、 自家がん特異的細胞傷害機構の解析を行った。いずれもNK活性 、LAK活性は除外した条件で行った。CTLの認識する抗原ペプチドの提示分子 (HLA分子)の決定を各種単クローン抗体を用いた細胞傷害活性抑制試験で行った。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件)
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