歯原性腫瘍は様々な形態変化を伴う形質変化を示す細胞が出現するが知られている。本研究は、これら歯原性病変での神経内分泌細胞への分化制御機構と歯原性上皮の角化機序を検討した。エナメル上皮腫において神経内分泌細胞の特徴であるCD56とSynaptophysin (SYP)の局在と遺伝子発現を認めた。さらに分化制御因子であるNotchがSYP発現部位に一致して局在した。角化関連因子の発現は歯原性疾患により架橋酵素や構成タンパク質が疾患により構成が異なった。歯原性上皮の形質変化の制御機構や歯原性上皮の角化機序の制御機構は、病態の形成や形態的な変化を誘導し、歯原性疾患の鑑別に応用される可能性が示唆された。
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