手術切開による組織神経損傷が1次、2次求心性知覚神経修飾に与える影響を,術後痛モデルを用いて確認した。 術後痛モデルとして後足、眼窩下神経を切開し、逃避反応並びに病的行動を評価した。末梢神経活動は皮膚ー腓骨神経標本にて活動電位を測定した。 1)脊髄後角における手術侵襲によるBDNF過剰発現はマイクログリア活性抑制薬により抑制されなかった。2)D2受容体は脊髄レベルにおいて、手術侵襲により障害・修飾を受けなかった。3)末梢神経においてPAR-2受容体の活性化が術後痛の発生に関連していることが明らかとなった。4)術後痛に対する電離還元水素水の影響は一定の結果を得られていない。
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