気管支平滑筋細胞へのTrifolirhizin前処理で細胞内カルシウムイオン濃度抑制が認められた。しかし漢方生薬を添加した気管上皮細胞の培養液で処理した気管支平滑筋細胞ではホスホキナーゼA活性化による収縮抑制経路は活性化されず、Ca2+低依存性の経路の関与が示唆された。またカルシウムイオン測定の代わりにミオシン軽鎖のリン酸化を収縮の指標に用いるべく検討中である。 一方TrifolirhizinはホスホキナーゼCを介する経路の抑制に関与している可能性を見出した。これはPC2-Bの併用で増強することが判明し、RhoAを標的として経路を探索中である。
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