骨再生向上のために培養技術が有用ではないかと考え、骨髄または脂肪組織由来間葉系幹幹細・多孔性β-TCPブロック複合体を用いた骨再生について組織学的に検討を行った。4週齢GFPラットの大腿骨と脂肪組織から間葉系幹細胞を分離培養後、多孔性β-TCPブロックに播種して骨芽細胞様細胞へと分化誘導した。この複合体を10週齢のヌードラット頭蓋骨に移植し、移植部位を組織化学的に解析した。その結果、分化誘導された骨髄細胞と脂肪組織由来細胞は高い骨再生能を有することが明らかとなった。これらの結果から骨髄細胞だけでなく脂肪組織由来の幹細胞も骨再生における有用な細胞源になることが示唆された。
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