研究課題/領域番号 |
26463065
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
関根 浄治 島根大学, 医学部, 教授 (20236095)
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研究分担者 |
秀島 克巳 島根大学, 医学部, 助教 (80593673)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 頬脂肪体 / プロテオーム解析 / マイクロアレイ / 組織学的評価 |
研究実績の概要 |
臨床的に、被膜で覆われた頬脂肪体を組織欠損部へ移植すると完全に上皮化する。このことから頬脂肪体には脂肪細胞由来の幹細胞(Adipose-derived Stem Cells, ADSCs)が存在すると考えた。また、有茎頬脂肪体挙上時にその被膜を損傷すると上皮化の遅延あるいは部分壊死を生じることから、頬脂肪体は細胞外マトリックス(Extra Cellular Matrix, ECM)あるいはScaffoldに包まれていることが示唆される。以上より、申請者らは<頬脂肪体はADSCc、ECM さらに増殖因子とScaffoldを有する自立的上皮化機能を有する>のではないかという仮説に至った。これまで、口腔内に移植された頬脂肪体の上皮化過程で発現するタンパクに関する研究はない。そこで本研究は、頬脂肪体の上皮化過程で発現する組織修復因子を免疫組織科学的評価とプロテオーム解析により検証することで、頬脂肪体が自立的上皮化機能を有する再建材料であることを証明する目的で企画した。 現在、上皮化メカニズムを解明する手法について具体的検討を行っている。 まず、関連するmRNA、タンパクの評価を行い、ターゲットタンパクを絞って、免疫組織学的染色を行うことを目標にする。タンパクについては、iTRAQを用いて、プロテオミクスとマイクロアレイのデータを比較検討することを検討している。 具体的ステップとしては、はじめに頬脂肪体を用いた再建を行う患者さんに同意を得る。検体は、マイクロアレイ用、iTRAQ用、組織ホルマリン固定用、組織凍結保存用の4グループに分け、手術当日、手術後1週間、2週間、4週間時点でサンプル採取する。必要検体量と手法の再評価を行う目的で、mRNAの抽出とそのquality checkを行い、タンパクを抽出する。その結果を受け、各種評価を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
共同研究施設である日本歯科大学新潟生命歯学部にて打ち合わせを行った。同大学で使用する物品購入、検品の経路など、研究体制の確立に時間を要したが、実験計画は順調に立案できている。
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今後の研究の推進方策 |
研究体制は概ね整ったため、実際の検体採取に着手する。 まず、共同研究施設での物品購入、検品手続きを行い、プレ実験としての、手術当日のサンプル採取と、そのサンプルからのmRNA、タンパク抽出を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
共同研究施設で使用する物品を購入し使用できるよう、研究体制を整えるのに時間を要したため。
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次年度使用額の使用計画 |
実際のmRNA、タンパク抽出などの手技は、共同研究施設である日本歯科大学新潟生命歯学部にて行う。同大学で使用する物品、薬剤などを購入して、評価を行う。 本学では、組織学的評価を行う。
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