MRIはCTとともに深部組織の疾病などの状態を画像で描出する検査法であり、CTと異なり骨組織の描出は困難と考えられていた。本研究では輪郭強調法を用いてMRIデータより硬組織を描出し三次元画像を構築する技術を用い、顔面骨の形態評価としての臨床上の精度をセファログラムと比較検討した。測定をおこなう基準点については、画像の閾値を変化させることにより、診療上必要な計測点は一つの画像に描出することができ、また、、それら行程を経て作成したMRIセファロの距離的、角度的測定結果は、従来型の単純撮影によりえられるセファログラムでの測定値とほとんどで有意差がなく、臨床上充分な精度を有していることが示された。
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