ミダゾラム鎮静をフルマゼニルで拮抗すると,一過性に鎮静からの回復は促進されるが,その後再鎮静を起こし,逆にフルマゼニル非使用より回復が遅れた ミダゾラムやフルマゼニルは中枢でアデノシンの量が増加することが知られており,また,アデノシンは睡眠促進物質として機能している. 今回,フルマゼニル投与後に起こった再鎮静に対し,アミノフィリンが拮抗作用を示したことから,この再鎮静にはアデノシン受容体が関与している可能性がある.ミダゾラムおよびフルマゼニル投与後に中枢でアデノシンが増加することから,ミダゾラム鎮静の拮抗には,フルマゼニルよりアデノシン拮抗作用を有するアミノフィリンが適していると考えられる
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