細胞移植群において、後肢の経時的変化で肢の開きが非細胞移植群よりも著名に認められ、坐骨神経の中枢側1/2の範囲における炎症性細胞数は、対照群と比較して少ない傾向が観察された。次に、抗Myelin basic protein抗体による解析において、細胞移植群では中枢側1/2の範囲で抗体陽性を示す領域が対照群と比較して広かった。前脛骨筋の湿重量(患側の前脛骨筋湿重量/健側の前脛骨筋湿重量×100)において、細胞移植群は対照群と比較して有意に高値を示した。本実験から歯髄細胞移植の効果が示唆される結果が得られたと考えているが、今後さらなる解析が必要であると考えている。
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