研究課題/領域番号 |
26463086
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
須佐美 隆史 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80179184)
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研究分担者 |
末永 英之 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (10396731)
岡安 麻里 東京大学, 医学部附属病院, その他 (10610941)
内野 夏子 東京大学, 医学部附属病院, その他 (30569637)
井口 隆人 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80587775)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 三次元病態平均画像 / 顔面形態変形 / ジェネリックデータ / 三次元サーフェスモデル / 相同モデル |
研究実績の概要 |
三次元平均病態画像作成に必要なソフトウェアとしてメディックエンジニアリングよりVol-rugle、HBM-rugleを購入し、データ処理に必要なパソコンも併せて購入した。当科所蔵のCTデータを基にした平均画像の作成に着手し、三次元CT画像を三次元顔面基本画像(ジェネリックデータ)を用いて相同モデル作成に必要な重ね合わせ基準点の作成を開始した。各新患により特有の変形箇所が異なるため、1)頭蓋骨縫合早期癒合症、2)第一第二鰓弓症候群、3)Treacher Collins症候群、4)口唇口蓋裂の各新患を対象とした変形箇所を網羅可能とする基準点及びその個数を現在検討中である。 現段階において口唇口蓋裂患者のCTデータをVol-rugle内においてノイズ除去し、ボリュームの計測及びエクスポート、さらにエクスポートされたボリュームデータをSTLファイルに変換し、このSTLファイルを基にして自然頭位での三次元サーフェスモデルの作成までは順調に完了している。口唇口蓋裂患者の三次元サーフェスモデルとジェネリックデータを用いて試験的に相同モデル作成を行った所、基準点の位置及び個数が不足しており、疾患の特徴的形態を表現するに至らなかった。また、他の疾患に対応可能な基準点も同時に検討し、基準点の設定を試みている。 また、並行して三次元プリンター(SCOOVO X9H)と出力操作用ソフトウェアのshade 3Dを購入し、三次元データを出力するための準備を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
三次元平均画像作成に必要な基準点の設定で当初の予定と比較して多少の差異は生じたが、疾患毎に特徴的変形の現れる部位が異なるため、それぞれに対応可能な基準点の設定が非常に煩雑である事に起因しており、差異としても想定の範囲内である。
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今後の研究の推進方策 |
平均画像作成に必要な基準点の検討を完了させる事を最優先とする。基準点の設定完了後は三次元画像の出力及び平均化を行う予定だが、相同モデルを作成することでその平均化は非常に簡便になり、出力に関しても現段階で並行して行っているため、その遂行に問題はないと考えられる。
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次年度使用額が生じた理由 |
三次元平均画像作成の基準点設定に遅れが生じ、購入予定であった平均化ソフトが購入できていない為。また、CTデータをサーフェスデータに変換するために購入予定であったソフトウェア(OsiriX)で行うべき作業がVol-rugleで代用が可能であった為。
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次年度使用額の使用計画 |
購入が遅れているソフトウェアの購入及び三次元プリンターでの出力に必要な備品、学会での成果発表や論文作成に充てる予定である。
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