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2014 年度 実施状況報告書

空間認知記憶能力と海馬神経細胞の再生を指標とする矯正治療最適時期の決定

研究課題

研究課題/領域番号 26463088
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

石田 宝義  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (90549966)

研究分担者 小野 卓史  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (30221857)
清水 康広  東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (60631968)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード認知記憶 / 液状飼料 / 咀嚼
研究実績の概要

我が国では人口の超高齢化に伴い、高齢者の認知症が大きな社会問題として注目されている。
歯科の領域においても高齢者認知症患者には残存歯が少ないことから、咀嚼に付随するメカニカルストレスと空間認知記憶能力に関する研究が広く行われ、不適切な咀嚼環境が空間認知記憶能力の低下、および脳細胞への悪影響を惹起するとの報告がなされてきた。しかし成長期に関する報告は少なかったため、前回我々は成長期をターゲットとし、齧歯類を用い、成長期における咀嚼に付随するメカニカルストレスの低下が高次脳機能に与える影響について調査し、空間認知記憶能力の低下をもたらすこと、さらに空間認知記憶をつかさどる重要器官である海馬において細胞の局在が変化すること、またシナプス間隙における機能変性を近年発見し、さらに現在もそのメカニズムの解明に取り組んでいる。
本研究ではメカニカルストレス低下、回復モデルとして前回同様に低咀嚼負荷モデルである液状飼料飼育モデルおよび液状飼料から固形飼料へと変換する飼料変換モデルを採用している。成長期において咀嚼に付随するメカニカルストレスの低下に伴い、低下した空間認知記憶および変性した海馬が、ある時点から咀嚼に付随するメカニカルストレスを与えた場合再生するかどうか、またメカニカルストレス再開時期により回復量に違いがあるのかを組織学、生化学、行動生理学的手法にて評価する。
短期記憶を示す作業記憶エラー、長期記憶を示す参照記憶エラーおよび包括的記憶を示す正選択数を設定する。行動実験終了後記憶の形成に重要な役割を示す海馬を評価するため、通方に従い脳を固定、パラフィン包埋し、3ミクロン厚の海馬連続切片を作製後、組織学的に検討する。また記憶関連因子の一つであるグルタミン酸、NMDA受容体の免疫染色を行う。さらにWestern blotting法を用いて評価する。現在行動実験中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

実験室の移転、動物舎の改装のため

今後の研究の推進方策

対応可能な範囲であるため、引き続き実験を継続する

次年度使用額が生じた理由

実験室改装移転のため

次年度使用額の使用計画

随時実験w再開する

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公開日: 2016-05-27  

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