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2015 年度 実施状況報告書

メカニカルストレスによる歯根膜幹細胞ニッチを介した骨形成シグナル制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26463089
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

金香 佐和  東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (80372449)

研究分担者 細道 純  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 講師 (00420258)
石田 雄之  東京医科歯科大学, 学内共同利用施設等, 助教 (00516297)
清水 康広  東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (60631968)
臼見 莉沙  東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (90706946)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード歯根膜 / 矯正移動 / リモデリング / 咬合刺激
研究実績の概要

咬合刺激低下にともなう歯根膜の萎縮や骨性癒着、歯槽骨量の減少、さらに、咬合刺激低下歯の矯正移動に着目し、メカニカルストレス喪失による歯周組織の恒常性の破綻について、これまで、われわれは解明してきた。しかしながら、萎縮した歯周組織を回復させる機序に関しては不明である。歯根膜の幹細胞は、歯周組織の形成を担う。本研究では、われわれの先行研究を発展させ、歯根膜の幹細胞を介した骨再生を目標に掲げ、最終的には、歯根膜における幹細胞の維持を担う微小環境である“幹細胞ニッチ”の骨形成機構へのメカニカルストレスの関与を同定することを目的とする。
本年度は、咬合機能低下させたラット臼歯矯正移動モデルを実験モデルとして確立し、回復させる手法として、機能低下歯への低出力超音波(LIPUS)の2週間の連日照射実験をおこなった。マイクロCTによる解析から、機能低下歯周囲の歯槽骨の低下した骨密度が上昇し、組織学的には萎縮した歯根膜腔の回復が認められた。また、翌年度に、幹細胞および未分化歯根膜細胞の発現遺伝子を評価するため、手技であるレーザーマイクロダイセクション法の習得をおこない、評価法の確立を図った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

翌年度に、矯正移動歯における歯根膜内の幹細胞および関連する骨形成マーカーに関する生化学解析を実施するために、実験モデルの確立を行った。

今後の研究の推進方策

確立した矯正移動歯のモデルにおける、歯根膜内の幹細胞および関連する骨形成マーカーに関する生化学解析を実施する。

次年度使用額が生じた理由

計画した生化学解析の進行の遅れにより、未購入の試薬が生じたため。

次年度使用額の使用計画

翌年度に実施する生化学実験の試薬購入で使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Effect of Low-Intensity Pulsed Ultrasound on periodontal tissues in occlusal hypofunctional teeth2016

    • 著者名/発表者名
      Yuki Kasahara, Risa Usumi-Fujita, Jun Hosomichi, Sawa Kaneko, Yuji Ishida, Naoki Shibutani, Yasuhiro Shimizu, Asuka Okito, Shuji Oishi, Yoichiro Kuma, Takashi Ono
    • 学会等名
      38th Annual Scientific Conference on Dental Research
    • 発表場所
      ベトナム・ホーチミン市
    • 年月日
      2016-04-04 – 2016-04-05
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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