廃用性萎縮を生じた骨格筋ではユビキチンリガーゼCble-bがIRS-1をユビキチン化し、IGF-1シグナル伝達阻害が生じている。そこで、IRS-1のアミノ酸配列をもとに競合阻害によりCbl-bによるIRS-1のユビキチン化を阻害する機能性ペプチドを作製し、投与実験を行った。3週齢から10週齢まで軟食飼育を施した野生型マウスの咬筋において機能性ペプチドの投与により萎縮抵抗性を示した。よって、本機能性ペプチドは成長期の咀嚼性刺激の低下による骨格筋萎縮を、IGF-1シグナルを回復することで抑制することが示唆された。
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